2018札幌記念の予想です。本命マカヒキ

まずコース傾向は最初の直線が385Mと長く、さらに向こう正面に300Mほどの直線があるので序盤のポジショニング意識が低く、ペースが落ち着きやすい傾向にはある。

ですが、札幌記念自体は前半速くなるケースも少なくない。今回もスピードに長けているマルターズアポジーに、絶対に逃げたいアイトーン、さらにマイスタイル、クロコスミアと先行争いは激しくなりそう。ハイペースよりの展開を意識して、予想を組み立てたい。

 

◎マカヒキ

凱旋門賞の敗戦から洋芝を不安視する声もありそうですが、シャンティイは日本の洋芝よりも重いようなので、それを理由に洋芝苦手と判断するのは危険。

シャンティイ競馬場(競馬場・コース紹介) フランス競馬 各国の競馬 海外競馬発売 JRA

ダービー以降不振ですが改めて振り返って見ると

【京都記念】サトノクラウンにとって絶好の条件。京都巧者のスマートレイアー。

【大阪杯】内有利なレースで外を回す不利。

【毎日王冠】前目で競馬をして脚が溜まらなかった。

【天皇賞秋】超不良馬場で参考外。

と案外負けていないと思う。ジャパンカップ程度に走れればここでも上位なはず。

不安材料としては、コーナリングが上手いタイプではないので、勝負どころでスムーズな競馬ができるかというと微妙(コーナーの緩い札幌とはいえ)。馬群突破の経験も少ないので、内々で器用に競馬ができるようにも見えないところ。適性的には「あまり向いていない」コースだと思いますが、「ハイ気味の展開で3角4角で速いラップを問われない」「縦長の展開で勝負どころの器用さを求められない」となれば弱点を補えるかなと。ルメールもこのコース得意なので

ダービー馬としての意地を期待したい。

 

○サングレーザー

重馬場のスワンSで重賞制覇したかと思えば、レコード決着の阪神CマイラーズCでも好走。得意な馬場条件が非常に広く、洋芝の札幌でも結果を残しています。スワーヴリチャードを物差しにして考えても、現在のマイル路線はかなりレベルが高く、単純に能力だけで考えればここでも最上位の馬だと思います。

問題は距離。過去にはホープフルSで敗戦していますが、当時は気性の難しいところもあったし、初の輸送競馬も影響あったはず。充実期の今なら対応できても不思議はないと思いますが、やはり延長でしっかり折り合いがつくか?となると不安も残る。

 

▲ネオリアリズム

前走のドバイは初のナイター競馬や暑さ、落鉄の影響も大きかったようで、参考外にできる条件でした。気性的にも前が引っ張って行ってくれての2番集団を獲れそうですし、2年前にモーリスを撃破しているだけあって洋芝も問題ない。当時のデキにあれば上位の馬だと思いますが、海外帰りで臨戦過程にも不安があるので、3番手評価まで。

 

△マイスタイル

強い4歳世代のなかで弥生賞2着ダービー4着とまずまずの成績。他の馬と比べて実績では見劣りますが、大事に使われたことで馬自身かなり成長している印象を受けます。過去2戦のレースぶりから洋芝も問題なし。前が飛ばして2番手集団でレースメイクできればチャンスはある。前走連闘だったことによるダメージがあるかどうか。前走【条件戦/OP競走/地方】出走馬は【0-0-0-21/21】と傾向的には分が悪く、ヒモまで。

 

以上。マカヒキの単勝中心に。

そのほかの馬について。

 

・ミッキースワロー

前走大阪杯は4角で外を回した馬のなかでは最先着。内外でのバイアスが強かったレースなので改めて能力の高さを証明できました。切れ味の鋭い馬で後半速いラップを刻むのがベスト条件。「スロー向き」「高速馬場向き」だと思うので前が速そうな展開と、洋芝の札幌は合わないように見える。能力は高いので通用してもおかしくないとは思いますが、あっさり凡走しても不思議はないです。

 

・モズカッチャン

基本的には「スロー向き」「内枠向き」「距離延長向き」道中のスピードに難があって内でロスなく競馬をできるのがベスト。ハイペースの秋華賞では3着と結果を残しているので「重馬場」で道中スピードを問われないなら対応できる感じ。そういう意味では洋芝の札幌コースは合うかもしれない。とはいえ条件面で不利なところは多く、今回は厳しそうに感じる。

 

・サクラアンプルール

こちらも「スロー向き」ミドルラップなら対応できないこともなさそうですが、前が飛ばしそうなので。急な乗り替わりもどうか。

 

・ゴーフォザサミット

距離延長の青葉賞で重賞初制覇。道中のポジションに難のある馬なので基本的には延長向きだと思う。2000Mは短そうな感じだし、今回はさらに短縮での一戦。条件面では分が悪そう。